◆コレクションNO:#2490
◆作品名:『オペレーションZ』
◆自分勝手な評価:☆☆☆☆☆
★データ
2020年製作 全6話 日本テレビ
【キャスト】
江島隆盛:草刈正雄
周防篤志:溝端淳平
中小路流美:高橋メアリージュン
宮城慧:宅間孝行
盛田正義:小林隆
根来勲:堀部圭亮
土岐吾郎:丸山智己
友坂慶太:長谷川朝晴
丸山英之:遠山俊也
橋上昭吾:手塚とおる
綾部望美:名取裕子(特別出演)
桃地実:堀内正美
大熊嘉一:岩松了
梶野幸三:きたろう
【スタッフ】
原作:真山仁
『オペレーションZ』(新潮社刊)
脚本:櫻井武晴(「相棒」「科捜研の女」)
監督:村上正典(「連続ドラマW 真犯人」、「WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ犯罪症候群」シリーズ)
都築淳一(「WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ犯罪症候群」シリーズ)
音楽:やまだ豊
プロデューサー:髙丸雅隆 加納貴治
プロデュース:羽鳥健一
制作協力:共同テレビ
製作著作:WOWOW
◆ストーリー
1000兆円を超え、今もなお秒単位で増え続けている国の借金。大手保険会社の“取り付け騒ぎ”をきっかけに、日本は“デフォルト=国家破綻”の危機を迎えていた。そんな中、現職の総理が退陣し、副総理であり、財務・金融担当大臣を兼務していた江島隆盛(草刈正雄)が、内閣総理大臣に就任する。
深刻な財政赤字の中、日本の借金を減らすためには歳出を減らすか、歳入を増やすかしかない。それに対し、江島は「日本の歳出を“半分”にする」と宣言。無謀とも思えるこの計画に、財務省のエリート官僚4人が集められ「オペレーションZ」と名付けられた特命プロジェクトが始動する。まずメンバーは、歳出で最も多い社会保障関係費、次いで地方交付税、この2つをゼロに近づけようと計画するのだが…。
◆総評
経済系ドラマとしては、久し振りに骨太の、しっくりくるドラマを観られた気がします。原作の真山仁先生の作品は、実は読んだことがないのですが、このドラマの根幹を知ると、読んでみたくなりました。
今の日本、政治、経済、そして僕ら国民って、変わらないことに安心感を得て、ただ座して黙している気がします。
政治批判になりますが、与党野党が有象無象に乱立する今の日本政治は、「自分たち」政治家のやりたいようにやって、国民の方に目を向けているように見せかけているだけの、パフォーマンスだけにしか見えません。
昔、経済学部の学生だった頃、日本の政治を改革するなら、イギリス輸入の議院内閣制をやめ、内閣府を有した大統領制に移行すべき、という論文を書いたことがあります。
日本を8つのブロックに分けて、それぞれから国の長を選出、僕ら国民が僕らの代表者を決められる国にすること、そういう政治を行える素地を作ること、そのために国民投票を実施して大統領制を導入するための賛成を得ること。
僕らの日本はみせかけの繫栄と経済を享受するように思えてならない。そう思わせたのは前々の首相を含めての、筆頭政党のいい加減な政治にあるのだと思っています。
久し振りに、政治を熱く考えさせられるドラマに出会えました。
いい作品です。
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